株式会社 ハイバーテック  
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ネットワーク時代に重要性高まるPC用モーション・コントロール・ボード
多彩なサンプル・プログラムと強力なサポートで市場を切り開く



半導体製造装置などを精密に制御できる高度なモーション・コントロール装置の活躍の場が広がっている。こうしたモーション・コントロール装置は,ナノテクノロジー時代には欠かせない技術の一つである。その主流は,パソコンに組み込まれたモーション・コントロール・ボードとプログラムを使って制御するシステムになりつつある。ハイバーテックは,パソコン用モーション・コントロール・ボードの大手メーカーだ。

 生産現場においてパソコン組み込み型のモーション・コントロール装置が主流になってきた背景には,大きく二つの動きがある。
 一つは,生産機械で求められている制御の精度が,厳しくなっていることだ。10年ぐらい前ならば,せいぜい10ミクロン単位の制御で十分だった。ところが今やサブミクロン単位の制御が必要とされている。このため,最近の生産機械は,以前なら考えられなかったほどの高精度で,それも素早く動作できるようになっている。こうした高精度の制御を実現するシステムに,コンピュータは必須である。
 もう一つの動きは,生産ラインにネットワーク・システムを導入する動きである。今や,生産機械は,ネットワークにつながった形で動作することが多くなっている。様々な機器を簡単かつ安価にネットワークつなごうとすると,パソコンを使うのが便利である。
 こうした生産機械の制御精度向上とネットワーク化を同時に進めるために,パソコン用モーション・コントロール・システムが普及したというわけだ。ハイバーテックは,ネットワーク化と同時に進行する高精度化に,素早く対応している。



豊富なサンプル・プログラムがシステム開発を合理化
 多くのメーカーが,モーション・コントロール装置を提供している中でも,ハイバーテックの製品は市場で広く受け入れられている。その理由の一つは,複雑なモーション・コントロールを実現する,実に多彩なプログラムがボードに組み込まれていることにある。現場の業務に関する豊富な経験を生かして作られたプログラムには,機械の振動を抑えたり,耐久性向上に役立ったりする微妙なコントロールのノウハウまで組み込まれていている。
 初心者でもモーション・コントロール・ボードの複雑な機能を使いこなせるようにするためのサンプル・プログラムも数多く用意されている。これを利用することで,難しい製造装置の動作イメージを。初心者でも正確に素早く学び取ることができ,プログラムも比較的簡単に作ることができるようになるという。このほかに,動作確認のためのプログラム「動かしてみる」が付属している。
 同社が提供するプログラムは,サンプル・プログラムも含めてソース・コードが公開されている。このため顧客は,自社の生産ラインに合わせてプログラムの加工をするといったことがしやすい。徹底的にカスタマイズすることもできるので,顧客は非常に幅広い使い方ができる。つまり,現場の多様なニーズに適用できるわけだ。
 ハイバーテックでは2004年から,サービス体制強化の一環として,顧客向けに追加プログラム・モジュールのネット配布も始めている。最新のアップデート・プログラムを顧客はインターネットから自由に手に入れられる。
 ハイバーテックが様々なOSやバスに対応した豊富な製品ラインナップを用意しているのも,多くのユーザーに受け入れられている理由の一つだ。例えば,バスに関してはPCIやISA,USBなどに対応した製品をそろえている。



様々な場面で役立つ,モーション・コントロールの"得意技"
ハイバーテックが売り物にする主な「得意技」=制御パターンを具体的に見ていこう。モータを速く立ち上げて,速く止めたり,それを柔らかい動きにしたり・・・。生産現場で必要とされる動きに合わせ,同社のボードには様々なプログラムが組み込まれている。
 例えば,同社の「CPDボードシリーズ」が備える高度なモーション・コントロールの一つに「非対称加減速」がある。動作部の動きの加速と減速を一定のパターンで行うのではなく,加速に比べて減速をできるだけなめらかにする機能だ。これにより,高速動作を維持しながら,動作部の無用な振動を発生させずに停止させられる。
 もう一つの重要なモーション・コントロールの機能が,「位置決め管理開始(PCS)機能」である。既に動作中の軸に対して,センサー入力があったポイントから指定移動量で動作完了停止させることが出来る機能である。きめ細かな「直線補間」も可能で,2軸〜4軸の複雑な多軸コントロールにおいて,ベクトル速度を一定にしながら,装置を動かすこともできる。
 このほか,既に動作中の命令に対して、目的地の変更が出来る「位置のオーバーライド機能」も組込まれている。マシンを動かしながらセンサーやカメラで読みとったデータをフィードバックして,途中で動作の最終目的位置を遠方や手前に変更できる。具体的には,大まかな目標位置設定で一先ず動作開始しておいて,正確な目的位置が計算・特定できた時点で、軌道修正するといった動作が可能になるわけだ。この機能を利用すれば,全体の動作時間の短縮化=高速化となる。つまり、そこに意思があるかのような、しなやかで高速な動作が実現できるのだ。
 これに加えて加速ブロック,定速ブロック,減速ブロックを利用した複数図形要素から成る連続形状の送りをベクトル速度一定で補間することもできる。さらに,通過点タイミングの出力や同期出力のバリエーションも豊富だ。たとえば通過点タイミング出力だけでなく,等ピッチの移動ごとに出力する同期出力も可能である。
 CPDボードは,高速出力にも対応しているのも見逃せない特長だ。最高6.5Mppsという速度でパルスを送り,超高速動作をさせることもできる。




モーション・コントロールボードの利用範囲
内容充実した受託研究部門の存在が強さの源泉
ハイバーテックの強みは汎用のモーション・コントロール・ボードを作っているだけでなく,受託開発もやっていることだ。先端技術の研究所,大学など,さまざまな現場の「無理な注文」に答えるかたちで新しい制御プログラムを提供していることが,製品設計に生かされている。たとえば,受託開発においては,顧客と共同でボードの制御プログラムを作り上げる機会も多い。精密制御機器の世界ではシミュレーションや設計通りに機械が動かないことは日常茶飯事。特殊な現場にも対応しながら組み上げたプログラムには,多くの有用なノウハウは盛り込まれている。「厳しいお客の要求に応えるうちに,どんどん新しいアイデアが出てきます」(ハイバーテックの斎藤収代表取締役)。半導体分野を中心に工作機械,バイオ,検査,アミューズメントなど活躍領域は無限に近い形で広がりつつあるようだ。
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